たんぱく質を摂ればすぐに筋肉がつくわけではない!

筋肉量を増やすため、体を引き締めるため、美容やダイエットのため…いろいろな理由でたんぱく質を意識して摂る方が増えていますね。
しかし、たんぱく質をたくさん摂ったからと言っても、すべてが筋肉になるわけではないのです!

施術を受けられているAさん(仮)は、毎日ラジオ体操やウォーキングをして体を動かしているけど、とても痩せていて筋肉がつかないというお悩みがあります。
「たんぱく質を意識して摂っています! でも筋肉がつかないのはどうしてなんですか?」と質問がありました。

「たんぱく質」って聞いたことあるけど、いったいどんな働きをするのでしょうか?
本当のところ、よく分かっていないかも・・・って方はいると思います。
ぜひ参考にしてくださいね。(´∀`)

たんぱく質は体をつくるもとになる大切な栄養素です。

体の原料となるたんぱく質を作っているのがアミノ酸で、20種類あります。そのうち必須アミノ酸は9種類ありますが、体内で作り出すことができない栄養素です。
ですから、食事で摂取するしかありません。
たんぱく質には種類があり、動物性か植物性かに分かれます。たんぱく質の種類によって効果も異なってきます。
動物性たんぱく質は、肉や魚、卵や乳製品などに多く含まれ、植物性と違って必須アミノ酸が豊富に含まれていることが特徴です。

たんぱく質は、筋肉や皮膚、髪の毛を作るだけではなく、ホルモンや免疫物質といった体を調整する物質にもなるんですよ。
また、脳の働きや成長を司るのは神経細胞ですが、その神経細胞もたんぱく質からできています。
『たんぱく質』ってスゴイ!!!
特に子供の脳の発達に大きな成長を及ぼします。ですから、成長期の子供のたんぱく質不足は、精神的な成長を妨げるリスクもあります。植物性と動物性のどちらも摂る必要があります。

たんぱく質・炭水化物・脂質は、3大栄養素でありますが、これらは身体を動かすための運動エネルギーを生成します。
なので、たんぱく質が欠乏すると、エネルギーが足りなくなるので、筋肉を分解してエネルギーを生み出すしかないため、筋肉がやせ衰えてしまう可能性があるんです。


Aさんから約1か月間詳しく話を聞いていると、筋肉量を増やせるほどのたんぱく質の量を摂れていませんでした。それどころか、炭水化物や脂質の摂取が非常に少ないこともわかりました。
先ほども述べたように、たんぱく質はホルモンや免疫物質の生成、筋肉、皮膚、爪、髪の毛などにも使われます。なので、これら全てが正常に作られたり機能するためには、それだけのたんぱく質を摂る必要があるのです。

世の中、いろんな健康法が発信されています。
『良い』と言われれば何でも取り入れるのではなく、自分には何が必要で、必要でないのかを知ることが大事だと思います。


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