なかなか改善しない冷え性、ある方を例に原因と改善策を!

なかなか改善しない冷え性、原因は?

冷え性

冷え性でお悩みの方は多いと思います。

先日、健康教室の参加者のSさんから、冷え性にも悩んでいるとご相談がありました。

Sさんは、朝はウォーキングされ、教室で習ったストレッチも継続され、非常に頑張り屋さんです! また、とても優しく気遣いのある方です。

Sさんから『お仕事頑張ってください!』と、よく励ましのメールをいただきます、笑(^0^)/


それでは、Sさんの冷え性の原因を探っていきますね。

体がとても細く、血色はよくなく、どちらかというと青白い感じです。胃腸が弱い感じがします。
筋肉量が少ないために、体温が低い可能性もあります。

少し円背で胸郭が硬く、腹筋が短縮してやや硬めです。
それにより、胸式呼吸ではありますが、肋骨が開きにくいため努力呼吸が少しみられます。

また、腹式呼吸を行ってみると、鼻から吸ったときにお腹があまり膨らみません。腹筋が硬いだけでなく、おそらく横隔膜も硬いと思います。
口から息を吐くときはあまりお腹がへこみません。腹筋群が短縮していると筋力も弱くなります。また、反対側の腰背部の筋肉は常に伸ばされているので、同じく筋力が弱くなります。体幹の筋活動が低いので、血流も弱く体温が低くなる可能性があります。

これらから考えると、今の段階では、下半身型の冷え性が考えられます。

次に気になったのが、ウォーキングをしても汗をかかないということと、時々ふくらはぎが攣るということです。

汗をかかないと体温調整がうまくできません。
汗をかかないのは、自律神経の乱れなのか?

普段の水分量を聞いてみました。すると、一日1リットルも摂らないそうなんです。
これは心配です。

体がむくみやすいという方や、特に高齢者の方は、尿漏れを気にされていたり、トイレの回数が増えることを理由に、水分を控える方が多くみられます。
また、水分摂取が少ないと、これから暑くなる時期は特に熱中症や脱水症が心配です!
身体の中で水分が少ないと、便秘になったり、血液はドロドロになり、血行が悪くなります。手足などの末端は血管が細くなるため、血行不良になりやすいです。

おそらくSさんは、水分摂取が少ないために汗をかきにくく、体温調整がうまくできない可能性もあります。そして、体の水分代謝もうまくできないため、ふくらはぎが攣りやすいのかもしれません。

これからすると、基礎代謝の低下が起こっていると考えられ、全身型の冷え性可能性もあります。下半身型と全身型が混ざった混合型の冷え性という可能性もあります。

冷え性

原因は、骨格筋の量が少ない基礎代謝が低い、でした!

骨格筋は体温調調節にも重要な役割を果たしているため、代謝が増えれば体も温まり、冷え性の予防にもなるのです(^-^)

改善策 ー

この段階でSさんに指導できることは、

①朝起きたら、ベッドで体幹ひねり運動を行い腹筋・腰背部筋を動かすことで筋活動が上がり血行も良くなり体幹が温まる。
そして、コップ1杯の水分を摂り、寝ている間に汗で失われた水分を補い、筋肉にも潤いを与える。

②運動前にコップ1杯のミネラル成分が入った水分摂取をし、筋肉の動きをよくするためにウォーミングアップを行う。

➂運動後はストレッチで筋肉を柔軟にすることで、血行ををよくして疲れを取りやすくする。

④運動後30分以内に、動物性たんぱく質(ホエイプロテインは、カゼインやソイよりも吸収が早い)+10~15gの糖質を摂取と、筋肉の修復を行うことができ早期疲労回復を図れる。

④毎食事でも水分摂取を行い、一日48~50gのたんぱく質(Tさんは筋肉量が少ないので、体重1kgに対して1.2gで計算)を摂取をする。
※食事のときは、食品から栄養素が摂取できるので、ミネラル成分が入った水分でなくてもよい。

⑤半身浴で自室神経を刺激する。汗腺が開きジワジワ汗をかく、末梢血管まで開き手足が温まるという効果がみられてきます。
※半身浴の前に水分を取ること。38~40℃のお湯に20~30分、胸の下まで浸かります。上半身は冷めないように、濡れたタオルをかけながら行います。20分までキツイ場合は、無理のない時間から始めましょう!

こんな感じで、頑張ってもらいたいです!

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